平成のビッグカップルが選んだ真逆の未来——吉田栄作と平子理沙、離婚から10年の時を経て交差する「現在地」
二人を振り返る時、見えてくるのは「男らしさ」「女らしさ」の価値観の過渡期だ。吉田栄作という男は、本質的に古き良き日本の男気とストイックさを胸に秘めた「熱血漢」であった。対する平子理沙は、アメリカ育ちの自由な感覚を持ち、自分らしさを何よりも大切にする「令和的アバンギャルド」を先取りした存在だったと言える。
二人が惹かれ合ったのは、お互いが持たない強烈な光に魅了されたからに他ならない。しかし、結婚という長い共同生活の中で、その光の違いが少しずつ生き方の不一致へと繋がっていったのは、ある意味で必然だったのかもしれない。どちらが正しいかではなく、双方が自分らしく生きるために必要な離別だったのだ。