ヴェールを脱ぐ北朝鮮最高学府のリアル:2026年、ロシア急接近とサイバー戦術が変える「金日成総合大学」の現在地
キャンパスの風景を一変させた最大の要因は、ロシアとの急接近だ。2024年の包括的戦略パートナーシップ条約調印以降、両国の教育・科学交流はかつてない勢いで加速した。2026年現在、平壌の龍南山キャンパスには、モスクワ国立大学やサンクトペテルブルク国立大学からの留学生や客員教授陣が多数行き交っている。
かつてわずか数人にとどまっていたロシア人留学生の数は十数倍に急増した。彼らは主に朝鮮語や東アジア情勢を学ぶ名目で滞在しているが、実態はそれだけにとどまらない。物理学、材料工学、航空宇宙関連の共同研究プロジェクトが極秘裏に立ち上げられており、研究室ではロシア語と朝鮮語が飛び交う日常が定着している。西側の制裁網を回避するための学術的隠れ蓑として、大学間の共同研究がフル活用されているのが実情だ。