オチを求めない新常識とは?ステレオタイプを覆す関西人の真実
地域文化論の視点に立てば、「関西人」という単一のアイデンティティなど存在しないことが即座に理解できる。経済と行政の連携を目指す関西広域連合の枠組みが存在する一方で、府県ごとの心理的境界線は驚くほど強固だ。
メガヒット映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』がユーモラスに描き出した滋賀県と京都・大阪の愛憎入り混じる力関係は、単なるパロディにとどまらないリアリティを帯びている。「琵琶湖の水を止める」という滋賀県民のお決まりの反論、千年の都のプライドを内に秘めつつ遠回しに牽制する京都人、洗練された港町文化を誇り大阪と一線を画したがる神戸人、そして商売の合理性を何より重んじる大阪人。これら極めて異質な都市文化が数十分の電車移動圏内で激しく衝突し、混ざり合っているモザイク国家こそが関西の実像だ。