ホットペッパーのポイント利用が嫌がられる理由と店舗の本音
「ポイントを使われたからといって、その金額が店の損になるわけではありません。後日、システム経由で返金されますから。問題はそこじゃないんです」
都内で小規模なイタリアンバルを営む店主は、苦笑いを浮かべながらそう明かした。一般的に、ホットペッパーグルメをはじめとする主要なグルメ予約サービスにおいて、利用されたポイント分は運営元である株式会社リクルートから後日店舗へ精算される。したがって、値引き分がそのまま店の持ち出しになるわけではない。
それにもかかわらず現場で嫌悪感が生じる最大の理由は、ポイント利用客の「客単価」と「手数料負担」のアンバランスさにある。店舗は顧客が来店するたび、1人あたり数百円のネット予約送客手数料システムに基づく費用をプラットフォーム側に支払っている。ディナー利用であれば1人あたり200円前後、ランチでも100円前後の固定コストが発生する仕組みだ。
ここで想定してみよう。2,000円分のポイントを保有する客が来店し、ちょうど2,000円分の料理とドリンクだけを注文して会計をポイントで済ませたとしよう。店側には現金の収入が一切入らない一方で、送客手数料と決済手数料の請求だけが手元に残る。売上対比での利益率は一気に圧迫され、手元に残る現金(キャッシュフロー)が一時的に途絶えてしまうのだ。