浅間温泉を叩き起こした松本十帖!本と湯が拓く地方創生のいま
施設内は、コンセプトの異なる二つの宿泊棟で構成されている。一つは、約1万2000冊もの選書に囲まれて眠るような体験を提供するブックホテル「松本本箱」。そしてもう一つが、かつての老舗旅館の歴史を受け継ぎ、ファミリーやカップルがゆったりと寛げる「HOTEL 小柳」だ。これら二つの棟が絶妙なバランスで共存する「HOTEL HOTEL」という先進的な2館体制こそが、多様な客層を引き寄せる最大の強みといえる。
松本本箱の書架には、一般的な書店では見かけないような独自の視点で選ばれた書籍が並ぶ。旧大浴場をダイナミックに改修したオトナの「本箱」スペースでは、湯船の跡地に身を沈めながらページをめくるという、他では絶対に味わえない奇妙で心地よい没入感に浸ることができる。一方でHOTEL 小柳は、開放的なテラスやモダンな客室を備え、上質な寛ぎを約束する。旅の目的に応じて選べる二つの選択肢が、リピーターを惹きつけて離さない。