体温計を高くする裏ワザのカラクリと絶対やってはいけないNg行為
現代の電子体温計の多くには、測定開始からの数秒間の温度上昇カーブを解析して、約10分後の平衡体温を演算・予測する予測式体温測定アルゴリズムが組み込まれている。例えば、オムロンヘルスケア株式会社が手掛けた名機として知られる電子体温計MC-681開発プロジェクトなどで培われた高度な演算技術は、人間の体温上昇パターンの統計データを元に設計されている。
ここに摩擦熱や温水などの不自然な熱を加えるとどうなるか。アルゴリズムは「自然な体温上昇ライン」から大きく外れた非論理的な温度変化を即座に検知する。急激すぎる熱変化を感知したプログラムは予測計算を中断し、測定をストップさせるか、支離滅裂な予測値を算出してしまう。人間の知恵で機械を騙そうとしても、高度な数学的モデルがその歪みを即座に見抜いてしまうのだ。