ヒカルの碁の作画が凄すぎる!小畑健の画力進化とデスノートへの系譜
『ヒカルの碁』の誕生は、週刊少年ジャンプの歴史における大きな転換点でした。原作者のほったゆみ氏が紡ぐ人間味あふれるリアルな群像劇と心理戦のプロットに対し、作画担当の小畑健氏が息を吹き込むことで、静的な盤上の戦いがダイナミックなアクション作品以上の熱量を帯びることになったのです。
週刊少年ジャンプの連載当時の評判は凄まじく、掲載順で常に看板作品と肩を並べ、日本のみならずアジア圏をはじめとする海外へも囲碁カルチャーを波及させました。その原動力となったのが、読者の目を惹きつけて離さない卓越したヒカルの碁のキャラクターデザインです。
黄色い前髪が特徴的な主人公・進藤ヒカル、神がかり的な気品と儚さを併せ持つ平安の棋士・藤原佐為、そしてストイックなライバル・塔矢アキラ。個々の個性を際立たせつつ、服の皺ひとつ、指先の所作ひとつに至るまで徹底して美しく描く構成力によって、女性層や美術ファンまで巻き込む社会現象へと発展しました。