ハリウッドの異端児、ミッキー・ロークが語る孤独と復活の軌跡
落ちぶれた元スターに一光を投じたのが、鬼才ダーレン・アロノフスキー監督だった。彼は落ちぶれたプロレスラーの哀愁を描くヒューマンドラマの主演に、ミッキー・ロークを抜擢する。映画『レスラー』の現場は、まさに命がけの戦場だったという。
低予算での制作だったため、CGや手加減なしの肉体表現が求められた。監督はミッキーのプライドを完璧に打ち砕き、過去の栄光と挫折のすべてをカメラの前で曝け出させた。その結果生まれた鬼気迫る演技は、アカデミー賞主演男優賞へのノミネートという形で世界中に絶賛される。傷だらけの肉体から放たれる孤独感は、フィクションを超えた哀愁を漂わせていた。