観音崎公園の知られざる絶景ルートと要塞跡!混雑回避の現地取材記
岬の突端に毅然とそびえ立つ白亜の巨塔、観音埼灯台。日本の灯台史はこの場所から始まった。1869年に初点灯した初代灯台を手掛けたのは、横須賀製鉄所の建設総指揮を執ったフランス人技術者フランソワ・レオンス・ヴェルニーだ。関東大震災などで二度の再建を余儀なくされ、現在のコンクリート造灯台は三代目にあたるが、海を見つめ続けるその眼差しは150年以上変わらない。
世界屈指の過密水路である東京湾を監視する海上保安庁にとっても、この地は航海安全の象徴であり続けている。参観灯台として一般公開されている内部の螺旋階段を登りつめると、強烈な潮風とともに東京湾要衝の地たる所以を全身で実感できる。近年盛り上がりを見せる歴史的遺構・近代化遺産観光の文脈においても、観音崎は間違いなくその中核を担う一級のフィールドだ。