観阿弥・世阿弥が残した能楽革命!室町幕府と足利義満の真実
近年のNHKによるドキュメンタリー番組や大河ドラマにおける中世表現のアップデートに伴い、世阿弥が晩年、幕府の権力闘争に巻き込まれて佐渡島へ流罪となった悲劇的な後半生にもスポットが当たっている。権力の絶頂から一転して孤独な没落へ。しかし、極限状態の佐渡で書き上げられた『金島書』などには、いかなる逆境にあっても芸の真理を追及し続けた執念が刻まれている。
この凄まじい生と死のドラマは、現代の舞台芸術を手がける演出家や演者たちに多大なインスピレーションを与えている。演劇界のみならず、ダンサーやアクター、果てはデジタル表現の現場においても、観世座が確立した身体表現のメソッドは絶えず再解釈され、新たなクリエイティブの源泉となっているのだ。