孤高の狙撃手・尾形百之助のイラストが放つ狂気!公式描き下ろしの美
尾形という存在を描く上で、彼が身を置く大日本帝国陸軍第七師団という異形の軍隊組織とのコントラストは欠かせない。鶴見中尉という絶対的カリスマを中心に結束する師団において、尾形は常に飄々とした「異分子」であり続けた。誰にも心を開かず、計算高く自らの目的のために引き金を引くスナイパー。
作者の野田サトルが凄まじいのは、彼を単なる冷血漢として終わらせなかった点にある。親の愛を確かめるために一線を越えてしまった哀しき「山猫」。イラストレーターたちは、その冷徹な眼光の奥にある脆さや、割り切れない人間の業(ごう)を自らの筆に込めようと鎬を削っているのだ。