古都・奈良市の知られざる素顔へ!名刹と隠れ家を歩く独自ルポ
奈良市観光協会をはじめとする地元関係者が今、強く推奨しているのが「時間帯シフト」によるスマートな周遊だ。日中の主要スポットはどうしても修学旅行生や団体客で賑わうが、朝夕の静けさを味方につければ、古都本来の幻想的な表情を独り占めできる。
取材で見えてきた、混雑を賢く避けて魅力を堪能する1日モデルコースがこちらだ。
【朝7:30〜9:00】早朝の春日大社と飛火野で深呼吸
まだ観光バスが到着しない時間帯に春日大社の参道を歩く。静寂に包まれた森の中で、朝霧に煙る飛火野を駆ける鹿たちの姿は息を呑むほど美しい。
【午前9:30〜11:30】開門直後の東大寺・二月堂へ
大仏殿をスムーズに拝観した後は、舞台造りの二月堂へ登る。眼下に広がる奈良盆地のパノラマと、心地よい吹き抜ける風が心地よい。
【昼12:00〜14:00】「ならまち」の隠れ家町家で滋味あふれるランチ
猿沢池の南側に広がるならまちエリアへ。江戸から明治期の風情を残す細い路地には、大和野菜や伝統調味料を活かした古民家レストランが点在する。地元焙煎所のスペシャルティコーヒーを味わえる隠れ家カフェでの休憩もおすすめだ。
【午後14:30〜16:30】新薬師寺と志賀直哉旧居、文豪が愛した高畑エリアへ
混雑がピークを迎える午後は、観光の中心部から少し離れた高畑(たかばたけ)方面へシフト。十二神将像の迫力に圧倒される新薬師寺や、土塀が続く閑静な住宅街の散策は、大人の休日にふさわしい贅沢な時間をもたらしてくれる。