なぜ宮城の山あいに年間300万人?全国1位の道の駅が放つ魔力
館内を歩いていて誰もが驚くのが、北海道を代表する名門ショコラティエ「株式会社ロイズコンフェクト(ROYCE')」の直営ショップが堂々と構えられている点だろう。宮城の道の駅に、なぜ北海道のロイズがあるのか。単なる商業的な誘致ではない。そこには、明治維新にまで遡る深い絆が存在する。
かつてこの地を治めていた仙台藩一門・岩出山伊達家の第10代当主である伊達邦成は、明治維新後の激動期に家臣団を率いて北海道へと渡った。極寒の未開地を開拓し、現在の北海道当別町を築き上げた歴史がある。その伊達政宗の血脈を受け継ぐ武士たちの開拓精神が縁となり、岩出山と当別町は姉妹都市として結ばれた。そして当別町に主力工場を構えるロイズが、本州唯一の常設直営拠点としてこの道の駅への出店を決断したのだ。歴史のロマンが、甘いチョコレートの香りと共に見事に今へ息づいている。