大阪で過去最大の地震は?震度6弱の真実と直下型・南海トラフの脅威
直下型断層地震と並び、大阪を脅かすもうひとつの巨大災害が南海トラフ巨大地震です。今後30年以内の発生確率が70〜80%と推計されるなか、大阪府が策定した被害想定では、激震だけでなく大規模な津波と液状化が都市を襲うシナリオが描かれています。
大阪湾は奥まった形状をしていますが、紀伊水道を抜けて進入する津波は湾内で波高を上げ、地震発生から約1時間50分〜2時間程度で大阪市沿岸部に到達します。想定される最大津波高は大阪市沿岸で約5メートル前後に達します。
特に危険視されているのが、海抜ゼロメートル地帯を多く抱える大阪市西部の構造です。此花区、港区、大正区、西淀川区、住之江区などの低地部に加え、道頓堀川や安治川を津波が遡上することで、中央区や浪速区といった都心近接エリアまで浸水が及ぶ危険性が指摘されています。
大阪市街地では防潮堤や三大水門(安治川水門・尻無川水門・木津川水門)の閉鎖体制が整備されているものの、激震によって水門が破損・沈下した場合、広範囲が長期にわたって水没する恐れがあります。加えて、軟弱地盤が引き起こす臨海部・埋立地の激しい液状化現象や、超高層ビルを大きく揺らす長周期地震動によるエレベーター停止・ライフライン寸断など、現代都市特有の複合被災が懸念されています。