恐怖の大王の正体がついに判明!新資料が暴く世紀末予言の真実
1973年、祥伝社から刊行された五島勉の『ノストラダムスの大予言』は、戦後日本の言論空間を激震させた。高度経済成長の歪み、オイルショック、公害問題に喘ぐ当時の世相に、終末のシナリオは残酷なほど鮮やかに突き刺さった。単行本は瞬く間に数百万部を売り上げ、出版業界における一大ミリオンセラー神話を打ち立てる。
当時の編集者たちが仕掛けたのは、単なる怪力乱神の紹介ではなかった。科学用語を巧みに織り交ぜ、破滅までのタイムリミットを提示するドキュメンタリータッチの手法は、読者に強烈な切迫感を植え付けた。学校現場では子どもたちが1999年の生存を真顔で憂い、社会全体がオカルトブームという名の集団催眠に身を委ねていった。商業主義と大衆の不安が共犯関係を結んだ瞬間だった。