風化する戦争遺構の危機と叫び!未公開地下壕が語る生々しい記憶

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世界遺産として厳重に守られ続ける広島の原爆ドーム。建築家・丹下健三が設計した平和記念公園の軸線上に位置し、核兵器の惨禍を世界に発信するシンボルとして国内外から絶え間なく人が訪れる。だが、このように手厚く保護される遺構は、日本全体で見れば極めて稀な例外にすぎない。

象徴的なのが長野県に位置する松代大本営跡だ。皇居や大本営の主要機能を移転するために極秘裏に掘削されたこの地下壕群は、強制連行された朝鮮人労働者の過酷な労働実態を今に伝える貴重な遺構である。しかし、現在一般公開されているのは全長のほんの一部にすぎず、未公開エリアの大半は落盤の危険から立ち入りが厳しく禁じられたままだ。

保存状態の明暗を分けるのは、知名度と観光資源としての収益性である。世界的な知名度を誇る施設には国の予算と寄付が集まる一方、地方の片隅にある防空壕や特攻基地の滑走路跡は、案内板ひとつ設置されないままブルドーザーで均されていく。記憶の格差が、静かに広がっている。

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