仮面ライダーカブト:最強敵ワームの擬態能力と衝撃の裏設定を解剖
東映が誇る平成ライダー第7作『仮面ライダーカブト』。本作において主人公・天道総司(水嶋ヒロ)たちの前に立ち塞がったワームの正体は、文字通り人類の生存を脅かす悪夢だった。成虫へと脱皮する過程で獲得する「擬態」は、単なる外見の変装にとどまらない。脳の神経パターンや忘れていた幼少期の記憶、さらには癖や感情の起伏までをも完璧に再現する。そのため、本人が殺害されてすり替わっていることに、周囲の人間はもちろん、時には擬態したワーム自身すら自覚がないという戦律の裏設定が存在する。
さらに、劇中後半で明かされる衝撃の事実が「ネイティブ」の存在だ。ワームよりも35年早く地球に到達していたこの先住生命体は、人類と密約を交わし、対ワーム組織「ZECT」の設立を裏で主導した。彼らは自らの保身と地球支配を目論み、人類を徐々に自らと同種に変化させる「全人類ネイティブ化計画」を推進していたのである。味方だと思っていた組織の根幹に潜む怪人の影。この二重三重の騙し合いと裏切りこそが、物語を深く重厚な人間ドラマへと昇華させた。