童謡チューリップ楽譜を無料公開!ドレミ付き簡単ピアノ譜と作詞の真相

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今でこそ教科書や楽譜に「作詞:近藤宮子 / 作曲:井上武士」と明記されていますが、このクレジットが法的に確立されるまでには、半世紀以上におよぶ苦難と闘争の歴史が存在しました。

「チューリップ」は1931年(昭和6年)、日本教育音楽協会が刊行した『えほん唱歌 春の巻』に初めて掲載されました。当時、日本女子大学の学生だった近藤宮子氏(1907-1999)が懸賞公募に応募して採用された作品でしたが、掲載誌には作詞者の名前が記されず、長年にわたり「文部省唱歌」あるいは「作者不詳」として扱われ続けたのです。自身が作詞した「おうま」や「こいのぼり(やねよりたかい)」も同様の境遇にありました。

自らの生み出した作品が誰のものとも知れず歌い継がれる理不尽に対し、近藤氏は昭和後期に至って名誉回復のために立ち上がりました。証拠資料を集めて著作権の確認を求めて提訴し、1993年(平成5年)、日本音楽著作権協会(JASRAC)および裁判上の和解を通じて、近藤宮子氏が正当な作詞者であることが正式に認められました。名もない一人の女性が自らの創作物に対する尊厳を取り戻したこの出来事は、日本の音楽著作権史における重要なマイルストーンとして語り継がれています。

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