【独独密着】「おしん」から40年余——50代を迎えた小林綾子が今、舞台と声で世界へ問いかける表現者の覚悟
テレビカメラの前で見せる繊細な表情演技の一方で、彼女が長年情熱を注ぎ続けてきたのが舞台公演だ。ストレートプレイから時代劇、朗読劇に至るまで、その活動領域は多岐にわたる。生の舞台が持つ一期一会の緊張感こそが、俳優としての皮膚感を研ぎ澄ますのだという。
最新の劇作では、複雑な過去を抱えた主人公の母親役を熱演。一言一句に込められた感情のグラデーションと、静寂の中に響く声の美しさは、観客の心を静かに震わせた。若手演出家とのタッグにも積極的に挑み、自らのスタイルに固執することなく新しい血を取り入れ続ける柔軟さ。それこそが、第一線を走り続けられる最大の強みと言える。