ドライカレーとキーマの決定的な違い!洋食とインド料理の真実
ドライカレーの歴史は、日本の洋食文化が花開いた近代に遡ります。その原点として語り継がれているのが、日本郵船の欧州航路客船「三島丸(みしままる)」です。
1911年(明治44年)、過酷な熱帯航路を航海中、船客の食欲不振を解消するために船内厨房のコックが考案したのが「三島丸ドライカレー」でした。揺れる船内でも汁がこぼれず、スパイスの芳香で食欲をそそるこの料理は、ひき肉と玉ねぎをカレー粉でじっくり炒め煮にした具材をご飯に載せたものでした。
この船上メニューがのちに陸のホテルや名門洋食店へと伝わり、さらには戦後の喫茶店ブームの中で「手軽にフライパンで作れる炒めスタイル」へと派生。日本人の舌と調理環境に合わせて柔軟に姿を変えながら、国民食としてのポジションを確立していったのです。