最後の近鉄戦士・坂口智隆が明かす再起の打撃哲学と未来の青写真
2002年のドラフト1巡目で大阪近鉄バファローズに入団した坂口は、いわゆる「最後の近鉄戦士」のひとりだ。球団再編という日本球界最大の激震を十代で経験し、合併によって誕生したオリックス・バファローズへと身を移した。当時のパ・リーグは、荒削りながらも強烈な個性を放つ猛者たちがひしめく戦場。坂口はその荒波の中で、生き残るための術を必死に手探りしていた。
がむしゃらにバットを振り、がむしゃらにヘッドスライディングを試みる。ゴールデングラブ賞を複数回獲得し、2011年には最多安打のタイトルを手中に収めた。しかし、栄光の影には常に怪我との戦いがあった。右肩の大怪我を負い、打撃フォームの根本的な見直しを迫られた時期を、坂口は「野球人生最大の暗闇だったが、自分の身体と対話する貴重な時間だった」と振り返る。