店頭から消えた白米の行方!深刻化する米問題の真相と流通の闇
「令和の米騒動」と称されたパニックは、日本の伝統的な集出荷体制の脆弱さを露呈させた。かつて市場を完全に掌握していたJA全農(全国農業協同組合連合会)の集荷シェアは年々低下しており、民間の集荷業者やディスカウント店、大手外食企業との直接取引が勢力を拡大している。
自由化が進んだはずの食品流通業において、この力学の変化が皮肉にも供給網の分断を招いた。JA系統を通らない米の流通ルートは柔軟な価格設定を可能にする反面、不測の事態が発生した際に全体最適を図る調整機能を欠いている。大手流通業者が契約農家を囲い込む一方で、中小スーパーの棚は空転し、地域ごとの価格格差と品不足が局地的に悪化した。
誰がどれだけの米を倉庫に抱えているのか、正確な民間在庫の動態を把握しきれない流通網の不透明さが、消費者のパニック買いを煽る引き金となった。