徳島・樫原の棚田が息をのむ絶景!水張りの見頃や行き方を徹底解説
樫原の棚田の価値を語る上で欠かせないのが、その卓越した歴史的背景です。2010年(平成22年)に重要文化的景観(上勝町樫原の棚田及び農村景観)として国から選定を受けました。これは徳島県内で第1号の快挙であり、四国全体で見ても極めて貴重な文化財です。
驚くべきことに、江戸時代後期の文化8年(1811年)に作成された古絵図『樫原村絵図』に記された水田の区割りが、現在の形状とほぼ完全に一致しています。傾斜地に石を一つひとつ手作業で積み上げた「空積みの石垣」や、山からの湧水・雨水を無駄なく各田へ行き渡らせる複雑な水利システムは、過酷な自然環境を生き抜いた先人の叡智の結晶です。
農林水産省が指定した日本の棚田百選(徳島)にも選ばれており、樫原の棚田の歴史と景観は、単なる観光地にとどまらず、地域住民が今も米作りを続けながら守り継ぐ貴重な生きた遺産として国内外から高く評価されています。