大相撲の報奨金とは?計算方法や金星の加算額・歴代最高額の真相
力士報奨金のベースとなる「持ち給金」の役割は、現役中の定期支給にとどまりません。土俵を去る際に相撲協会から支払われる退職金(養老金および勤続加算金)の算定根拠としても極めて重要な位置を占めています。
力士が引退する際、それまでに積み上げた持ち給金の額に一定の乗数を掛け合わせた「養老金」が支給されます。長年にわたり幕内や三役で勝ち越しを重ね、金星や優勝を積み上げてきた力士ほど、引退後の生活資金となる退職金が跳ね上がる設計です。
ケガで幕下に陥落した場所では報奨金の支給が一時停止されますが、積み上げた持ち給金が消滅することはありません。再び十両に返り咲けば以前の持ち給金ベースで支給が再開され、仮に復帰できず引退した場合でも、退職金の計算には過去最高実績の持ち給金が反映されます。土俵上の1勝は、現役時代だけでなく引退後のセカンドキャリアまで支えるセーフティネットとして機能しています。