大久野島の光と影!900羽の楽園が突きつける新ルールと混雑回避策
観光客の急増は、島内のウサギたちに深刻な影響を及ぼしてきた。かつて目立った人間用のお菓子や野菜の無秩序な投げ込みは、ウサギの消化器官を傷つけ、食べ残しがカラスやイノシシを誘引する原因となっていた。事態を重く見た環境省は、現地ルールの厳格化に乗り出している。
現在徹底されているのは、「人間用の食べ物は絶対に与えない」「島内の道路や段差周辺で餌やりをしない」「追いかけたり抱き上げたりしない」という鉄則だ。餌は港や島外の指定場所で販売されている専用ペレットのみに限定され、持ち込んだ野菜のゴミは持ち帰りが義務付けられている。
湯崎英彦広島県知事も、観光地の持続可能性について「自然環境と観光資源の共生こそが瀬戸内の未来を創る」と強調する。単なる消費型のレジャーから、島の生態系を尊重するエコツーリズム・観光産業への脱皮が、行政と地域住民の連携によって強力に推進されている。