民藝の父・柳宗悦が解き明かす「用即美」と無名職人が生む究極美

今注目を集めている 民藝の父・柳宗悦が解き明かす「用即美」と無名職人が生む究極美について、多角的な視点をご紹介しています。

柳の思想を体系的に理解する上で欠かせないのが、1928年に刊行された著書『工芸の道』である。工芸とは何か、美とはどこから生まれるのかを端的な言葉で説いたこの一冊は、今なおハンドメイドやプロダクトデザインに携わる者たちのバイブルであり続けている。

そして、その美学を体験的に提示する空間として創設されたのが、東京・駒場に佇む日本民藝館だ。自ら設計に深く関わったこの建物には、日本国内のみならず、朝鮮半島や世界各地から集められた無名の生活道具が静かに陳列されている。

ガラスケース越しに眺めるだけの美術館とは異なり、暮らしの温もりがそのまま残る空間。展示品一つひとつの配置に至るまで柳の美意識が貫かれており、訪れる者に「見る眼」を養う絶好の機会を与え続けている。

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