【2026年最新獣医療】愛猫の「息」に潜むサイレント Sos:放置すると危険な歯周病と最新オーラルケア最前線
そもそも、なぜこれほど多くの猫が口のトラブルに悩まされるのでしょうか。
その最大の理由は、猫特有の口腔内環境にあります。人間の唾液が弱酸性であるのに対し、猫の唾液はアルカリ性(pH8〜9程度)に保たれています。アルカリ環境は虫歯菌の繁殖を防ぐ一方で、歯垢が石灰化して「歯石」に変わるスピードを格段に速めます。人間では歯垢が歯石になるまでに約2週間かかるとされていますが、猫の場合はわずか3〜5日で歯石化してしまうのです。
一度ついてしまった硬い歯石は、普段のブラッシングだけでは落とせません。さらに2026年の最新研究では、猫の口内細菌叢(マイクロバイオーム)のバランス崩壊が、全身の免疫力低下や慢性炎症と密接に関連していることが解明されつつあります。口の中を清潔に保つことは、単に歯を守るだけでなく、猫の健康寿命そのものを左右する重要なファクターなのです。