憧れのサーバルキャット!生体価格と法規制に潜む飼育の落とし穴
市場においてサーバルキャットの生体価格は、およそ100万円から300万円超という極めて高額なレンジで推移している。血統、輸入ルート、ブリーダーの育成体制によって価格は乱高下するが、決して「買って終わり」の金額ではない。真の経済的負担は、生体を迎え入れたその瞬間から始まる。
第一に立ちはだかるのが、住環境の整備費用だ。強靭な跳躍力を持つ彼らを安全に収容するためには、頑丈な金属製ケージや強化ガラスで囲まれた専用の飼育室が必須となる。脱走防止の二重扉や空調設備、強固な施錠システムを整えるだけで、初期費用として100万円から200万円があっさり消えていく。
日々の食費も家計を激しく圧迫する。一般的なキャットフードでは栄養が到底足りず、骨付きの生鶏肉、馬肉、マウスやヒヨコといった特殊な生餌を毎日大量に消費する。食費だけで月額3万円から5万円。さらに、野生動物を専門的に診療できる獣医師は全国でも極めて稀少であり、一度の体調不良や怪我で数十万円の診療費が請求される事態も珍しくない。
寿命はおよそ15年から20年。生涯を通じて投じる総費用は、安く見積もっても1,500万円から2,000万円近くに達する計算だ。富裕層の贅沢な道楽と揶揄される理由がここにある。