沖縄で雪は降ったことがある?気象庁の公式記録と歴史的寒波の真相
近代的な気象観測において、沖縄県内で最初に雪が記録されたのは1977年(昭和52年)2月17日の久米島です。この日、気象庁久米島測候所の観測員がみぞれを確認し、沖縄県として観測史上初めての初雪が認定されました。
しかし、明治以前の歴史資料を遡ると、琉球王朝時代にも沖縄に雪が降ったことを示す古文書の記録が残されています。琉球王府が編纂した正史『球陽(きゅうよう)』には、以下のような極めて珍しい天候の記述が散見されます。
【琉球王国の歴史書『球陽』に記された寒冷記録】
・1774年(乾隆39年):北山(沖縄本島北部)一帯で厳しい寒波に見舞われ、雪のようなものが降ったとされる記録
・1816年(嘉慶21年):正月、本部間切(現在の本部町周辺)などで降雪や降霜があったとされる記述
・1843年(道光23年):首里や那覇周辺で氷が張り、霜が降りた記録
当時の詳細な気象器具による測定値ではないものの、数百年に一度レベルの猛烈な寒波が琉球の島々を襲い、人々に強烈な記憶として書き残されたことが窺えます。