朝ドラ最高傑作『あさが来た』波瑠と玉木宏が起こした奇跡の真実
今や国民的俳優としての地位を確立した波瑠だが、当時20代前半で抜擢されたプレッシャーは想像を絶するものだった。オーディションを何度も受け続け、まさに背水の陣で挑んだヒロイン役。相撲を取るシーンや炭鉱での泥まみれのロケなど、体当たりで挑む彼女のひたむきさは、あさの成長と完全にシンクロしていた。現場で見せたそのストイックな姿勢こそが、画面越しに伝わる圧倒的な説得力の源泉だったのだ。
そして、そのあさを包み込む夫・白岡新次郎を演じた玉木宏の存在感は圧巻の一言に尽きる。商売には一切口を出さず、三味線を爪弾きながら飄々とあさを支える「究極の理解者」。新次郎の柔らかさと粋な色気は、玉木宏という稀代の表現者だからこそ命を吹き込むことができた。過密な撮影スケジュールの中、二人が築き上げた信頼関係が生み出した阿吽の呼吸は、夫婦の理想像として今も語り草になっている。