宝石の国フォス最終形態の正体|1万年の祈りと救済の真相を徹底考察
金剛から右目を譲渡され、祈りの機能の移行を受け入れたフォスを待っていたのは、1万年という想像を絶する孤独の時間でした。機能を完全に同期・成熟させるために必要なこの期間、他の宝石たちは月人化し、エクメアたちとともに月で享楽的な生を謳歌していました。その一方で、フォスはただ一人、荒廃した地球の草木の中で座し続け、肉体を祈りの機械へと同化させていったのです。
1万年が経過した時、フォスはかつての宝石の結晶構造を超越した、白く輝く神聖な「祈りの神」の姿へと羽化を遂げました。そこにはもはや憎悪や復讐心といった濁った感情はなく、すべてを包み込む絶対的な静寂が漂っていました。
地球を訪れた月人たち、かつての仲間であった元宝石たち、そしてアドミラビリス族を前に、フォスは右手を掲げて祈りを捧げました。その祈りによって、幾千年も救いを求めて彷徨っていたすべての魂が無へと還り、完全な消滅(解脱)を遂げました。自分を裏切り、孤独の檻に閉じ込めた者たち全員を、フォスは慈愛の祈りによって救済したのです。