草刈機とチェーンソーを守る!50対1混合オイルの作り方と選び方
「説明書通りに混ぜているはずなのにエンジンが動かなくなった」というトラブルが後を絶たない。その原因の多くは、取扱説明書の文字だけでは見落とされがちな「意外な落とし穴」にある。過酷な夏季作業などで草刈機やチェーンソーを限界まで回す際、特に注意すべき3つの失敗パターンが存在する。
第1の落とし穴は「混合燃料の経年劣化」だ。作り置きした燃料は一見普通に見えても、時間の経過とともにガソリン成分が揮発し、オイル分が分解・分離する。特に1ヶ月以上放置した燃料は酸化が進み、粘度が増してキャブレターの詰まりやシリンダー内の油膜切れを引き起こす。どんなに高級なオイルを使っても、古い燃料を給油した瞬間に焼き付きリスクは跳ね上がる。
第2の落とし穴は「目盛り依存の計量ミス」である。一般的な計量タンクの目盛りに頼って計量すると、タンク自体の傾きや製品の個体差によって微妙な誤差が生じる。50対1という極めて薄い比率において、わずか数ミリリットルのオイル不足は致命傷だ。
第3の落とし穴は「4ストローク用オイルや低規格オイルの誤用」だ。ホームセンターなどで安価に販売されている低スペックなオイルや車用のエンジンオイルは、2ストローク特有の高温焼結条件に対応できない。排気ポートが粘着性のカーボンで塞がり、最終的にはピストンリングが固着してピストン側面が激しく焼き付く結果となる。