草彅剛×堤真一の伝説ドラマ『恋に落ちたら』逆転劇の真相と裏側
本作には語り継がれる名場面が数多く存在する。なかでも、どん底まで突き落とされた島男が、ポケットの中にある「小さなネジ」を握りしめ、モノづくりの原点と父の教えを思い出す場面は涙なしには見られない。金で買えない価値を全身で表現する草彅の独白は、テレビ史に残る名演として今も語り草だ。
そして迎えるクライマックス。かつて敵対し、互いにすべてを失いかけた島男と高柳が、最後に交わした言葉の意味とは何だったのか。島男は巨額の資産や地位への執着を捨て去り、本当の意味での「豊かさ」を選び取る。高柳もまた、島男という人間との出会いによって自らの呪縛から解き放たれていく。爽快感と温かな余韻を残す幕引きは、今見ても完璧なカタルシスを与えてくれる。