操舵室とブリッジは何が違う?船の頭脳を支える指揮系統と最新技術
民間の商船と自衛隊の護衛艦(または各国の海軍艦艇)とでは、操舵室の構造や位置づけに大きな違いがあります。護衛艦の操舵室(艦橋)は、窓が大きく外の視界を広く確保した構造になっている点では商船と共通していますが、その背後には軍艦ならではの高度な組織構造が存在します。
護衛艦の操舵室は主に「目視による操艦・航海安全・出入港作業」を司ります。艦長席や当直士官、操舵員が配置され、双眼鏡視認による見張りと操舵が厳格に行われます。しかし、戦闘任務やミサイル・ソナー・レーダー情報の統括を行うのは、操舵室ではなく艦の深部に位置するCIC(Combat Information Center / 戦闘指揮所)です。
CICは窓が一切ない完全な防弾・装甲区画に守られており、大型スクリーンと無数の電子コンソールが並びます。現代の戦闘環境では、操舵室が被弾して損傷した場合でも、CICや別室の応急操舵所から船体を制御できるよう冗長性(バックアップ機能)が徹底して組み込まれているのが特徴です。