ブラジル鶏肉に異変?価格高騰の真相と日本の外食を襲う供給危機
港湾のコンテナターミナルに届く冷凍鶏肉のCIF(運賃・保険料込み)価格が、高値圏から降りてこない。円安要因を差し引いても、現地出し値そのものが強含みを維持している。何がこの強気相場を駆動しているのか。
最大の要因は、中東やアジア諸国における需要の急拡大だ。ハラール市場をはじめとする新興国がブラジル産への依存度を一気に高めており、日本向けに特注加工される「毛羽取り・規格選別」の手間を敬遠する現地パッカー(食肉処理業者)が増加している。日本の流通関係者が求める細かなスペックに応じるよりも、丸鶏やバルク品を大量に買ってくれる新興市場へ供給を振り分けるインセンティブが働いているのだ。この構造変化が、日本市場への実質的な供給リスクとなって跳ね返っている。