彼岸花の毒「リコリン」の危険性とは?誤食時の応急処置と予防策

彼岸花の毒「リコリン」の危険性とは?誤食時の応急処置と予防策に関する主要な事実を詳しくまとめました。専門的な情報をご確認ください。

彼岸花はヒガンバナ科に属する多年生草本であり、全草にアルカロイド系の有害成分を含んでいる。中でも毒性が著しく集中しているのが、地面の下に丸く育つ球根(鱗茎)の部分だ。主成分であるリコリンをはじめ、セキサニンやシュウ酸カルシウムといった複数の有毒物質が組み合わさり、体内に侵入した際に深刻な生体反応を引き起こす。

人間におけるリコリンの致死量は体重や体質により異なるが、概ね約10g(球根1〜2個程度)と推測されている。経口摂取した場合、わずか数分から1時間ほどで猛烈な嘔吐や激しい下痢、腹痛におそわれ、最悪のケースでは血圧低下や中枢神経の麻痺、呼吸困難に至る。野外で自生する有毒植物の中でも、その症状の発症速度と重厚さは極めて際立っている。

関連記事