北の国から全話あらすじ徹底解説!黒板五郎が遺した愛の真実
1982年に連続ドラマが幕を閉じた後も、登場人物たちの「実際の時間」の経過とともに制作された全8作のスペシャルドラマシリーズ。そこには、少年少女から大人へと変貌していく純と螢の痛切なリアリティが焼き付けられている。
『'83冬』での母の死と純の失踪、『'84夏』における筏下りの事故と五郎の慟哭。そして『'87初恋』では、尾崎豊の歌に心を揺さぶられる思春期の純の淡い恋情と、上京するトラックの運転手から渡された「泥のついた一万円札」の感動が描かれた。あの千円札と五千円札に染み付いた五郎の汗と愛情は、世代を超えて涙を誘い続けている。
『'89帰郷』『'92巣立ち』では、大都会・東京の波に呑まれ、過ちを繰り返す純の挫折が赤裸々に綴られる。妊娠させてしまった相手の叔父へ土下座し、誠意としてカボチャを差し出す五郎の姿は、親であることの業と無償の愛の深さをまざまざと見せつけた。『'95秘密』『'98時代』に至ると、螢の道ならぬ恋や結婚、そして五郎が一人でコツコツと積み上げ続けた「石の家」の完成など、家族それぞれが傷を負いながら自立していく様が重厚に描かれた。