北京の街角で追った、中国人がマスクを着け続ける衝撃の理由とは
若年層に目を向けると、マスクの機能はさらに多面的な広がりを見せている。ソーシャルメディアのWeibo(微博)や動画共有プラットフォームのbilibiliでは、「マスク着用による視覚的メリット」や「社会的ストレスの回避法」を解説するコンテンツが何百万回と再生されている。
若者たちの間で日常語となった「社恐(ソーシャル・フォビア=社交不安)」というキーワード。過度な競争社会の中で、他人の視線を遮断し、自身のプライベートな空間を確保するための物理的な壁としてマスクが機能している実態がある。
化粧をする手間を省くための実利的なアイテムであり、同時に小顔効果を演出するファッションギアでもある。顔の下半分を覆うことで得られる心理的な解放感は、デジタルネイティブ世代にとって一度味わうと手放せない精神安定剤のような役割を果たしている。