北朝鮮と韓国の境界線と38度線の違いとは?板門店の現在と越境の真相
非武装地帯の中で唯一、南北の兵士が肉眼で互いを確認できる至近距離で対峙している場所が、共同警備区域(JSA)として知られる「板門店(パンムンジョム)」です。休戦協定の調印が行われた歴史的な舞台であり、東西800m、南北400mの長方形の区域を指します。
板門店の中心には、軍事停戦委員会の本会議場(T2)など鮮やかな水色の平屋の建物が立ち並んでいます。建物の中心を軍事境界線を示すコンクリート製の縁石(高さわずか数センチ)が走っており、かつては南北首脳会談の場として世界中の注目を集めました。
しかし、2018年の南北軍事合意によって一時的に進められたJSAの非武装化措置(地雷撤去、監視所撤去、兵士の非武装化)は、その後の南北関係の急速な冷え込みにより完全に崩壊しました。北朝鮮側が警備要員の拳銃再武装や監視所の再設置を進めたことを受け、現在では再び銃口を向け合う張り詰めた緊張感が支配する現場へと逆戻りしています。