バンザイクリフで散った女性たちの真実|証言と写真が語るサイパンの悲劇
サイパン島には、悲劇の舞台となった断崖が大きく分けて2箇所存在します。混同されやすいバンザイクリフとスーサイドクリフですが、その地形や自決した人々の属性には明確な違いがあります。
それぞれの違いを整理すると、以下の通りです。
バンザイクリフ(プンタン・サバネタ)
島の最北端、海に突き出た高さ約30メートルの海岸段丘です。民間人、女性、子ども、そして一部の兵士が「天皇陛下万歳」を叫びながら海へ飛び込んだことから、米軍によってこの名が付けられました。
スーサイドクリフ(マッピ山北壁)
バンザイクリフの内陸部後方にそびえ立つ、標高約200メートルの切り立った絶壁(マッピ山)です。こちらは主に日本軍の司令部が置かれ、組織的戦闘の終結に伴い、最後の突撃を行った将兵や軍属が自決した場所として知られています。
海へ身を投げたバンザイクリフに対し、スーサイドクリフははるか高所から硬い岩肌の地面へ飛び降りる形となったため、より軍事的な自決の性格が強い場所と位置づけられています。