あの「フォー!」から激変の現在地、レイザーラモンHgの覚悟
HGの表現欲は、お笑いの舞台にとどまらなかった。プロレス・スポーツエンターテインメントの祭典『ハッスル(HUSTLE)』への参戦は、彼のキャリアにおける最大の転換点となる。並み居るプロレスラーたちと真っ向からぶつかり合い、単なるタレントの余興を超えた熱量で後楽園ホールや横浜アリーナを熱狂させた。
だが、代償はあまりにも大きかった。2009年の試合中、左足かかとを粉砕骨折する重傷を負う。選手生命どころか歩行すら危ぶまれた長期入院。突如として訪れた空白の時間は、常にアクセルを踏み続けてきた彼に「肉体を失ったとき、自分に何が残るのか」という残酷な問いを突きつけた。この絶望の底で芽生えた内省こそが、その後の驚異的な復活劇のプロローグとなる。