アゲハチョウ幼虫の育て方!鳥の糞擬態から羽化させる完全飼育マニュアル
飼育中に幼虫が動かなくなると「死んでしまったのではないか」と不安になりますが、慌てて触ってはいけません。幼虫は脱皮する直前の半日〜1日ほど、葉の上に糸の座を作って完全に静止する「眠(みん)」という状態に入ります。この時期に触れたり動かしたりすると脱皮不全を起こして命を落とすため、そっと見守るのが鉄則です。
一方で、以下のような症状が見られる場合は病気や農薬、寄生が原因で死亡している可能性が高くなります。
- 体が真っ黒に変色し、触るとドロッと崩れる(ウイルス・細菌感染)
- 口から緑色の液体を吐き出してのたうち回っている(農薬中毒)
- 前蛹のまま縮んで茶色く干からびる(寄生バエ・寄生バチの脱出痕がないか確認)
また、秋(9月下旬〜10月以降)にサナギになった個体は「越冬サナギ」となり、そのまま冬を越して翌年の春(3月〜4月頃)に羽化します。これは日照時間が短くなることで幼虫が冬の到来を察知するためです。
越冬サナギを暖かいリビングなどに置いておくと、真冬の12月や1月に春と勘違いして羽化してしまい、外に放しても寒さで凍死してしまいます。秋にサナギになったら、暖房の効かない玄関、日陰のベランダ、あるいは乾燥を防ぐ容器に入れて冷蔵庫の野菜室などで春先まで低温管理することが、自然な羽化サイクルを守る秘訣です。