あばら骨が浮く美学。アイドル痩せすぎ問題の深層取材と規制の波
表面化する問題の核心には、想像を絶する過酷な減量プログラムが存在する。関係者への取材によれば、デビュー直前やカムバック前のアセスメント期間中、1日わずか数百キロカロリーに制限された極限状態の食生活を強いられるケースは少なくない。水すら満足に飲めない無水減量法や、氷だけを噛んで空腹を紛らわせる過激な手法が横行し、その代償は確実にアーティストの身体を蝕んでいく。
無月経や髪の抜け毛、慢性的疲労はもちろんのこと、骨密度低下による疲労骨折や過労による貧血・失神など、その健康被害は目を覆うばかりだ。しかし変化の芽も生まれつつある。過剰な減量競争によるアーティストの離脱や訴訟リスクの高まりを受け、韓国や日本の主要プロダクションでは、過度な体重削減にブレーキをかける社内基準の制定や、医療機関と提携した体重モニタリングの義務化など、本格的な規制動向が動き始めている。