90年代の伝説から2026年現在のステージへ——森友 嵐 士が歌い続ける「魂の理由」と復活の真相
バンド活動の休止、そして解散。表舞台から姿を消した彼の前に広がっていたのは、出口の見えない長いトンネルだった。歌おうとすればするほど体が拒絶反応を起こし、声はかすれ、意図した音程は一切出ない。「もう一度歌いたい」という情熱と、「また出ないかもしれない」という恐怖が絶えず交錯する日々が続いた。
そんな彼を支えたのは、ラジオ番組でのパーソナリティ活動や、山での自給自足に近い生活、そして自らの心と向き合う作業だった。しゃべる声すらおぼつかない状態から、少しずつ呼吸を整え、心の結び目を解いていく。完璧を求める自分を捨て、「いま出せる自分の声」を受け入れること。14年という気の遠くなるような年月をかけ、彼はゆっくりと声を取り戻していった。