2026年夏、びわ湖大花火大会の熱狂と混迷――「巨大なフェンス」の陰で浮き彫りになる運営主体の正体と迷走する地域対立
数年前から物議を醸している「目隠しフェンス」の設置。チケットを買っていない徒歩の来場者が、湖岸道路や無料エリアから花火を見ようと立ち止まるのを防ぐための防護壁だ。かつては誰もが自由に湖畔に座って眺められた景色が、金属製の壁によって遮断される光景は異様と言っていい。
なぜここまで徹底した排除が行われるのか。最大の要因は膨れ上がる警備費だ。2001年に明石市で起きた歩道橋事故以降、群衆雪崩を防ぐための雑踏警備基準は年々厳格化された。警備員の人件費、誘導柵の設置費用、警視庁や兵庫県警からの助言に基づく安全対策費は今や数億円規模。花火そのものの打ち上げ費用以上に、安全確保のためのコストが財務を直撃している。