2026年、ついに到達した「1%の壁」——日銀利上げが牙をむく住宅ローンと日本経済の分水嶺
低金利という人工呼吸器によって生き残ってきた中小企業にとって、政策金利の上昇はまさに存亡の危機だ。コロナ禍での実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資の返済期日と、今回の利上げによる金利負担が重なり、資金繰りの悪化を訴える経営者が全国で急増している。
特に地方の建設業や運輸業、薄利多売に頼る飲食チェーンなどでのショックが大きい。利払い負担が増加したことで、これまでなんとか維持してきた損益分岐点が崩壊。事業継続を諦め、自主廃業や法的整理を選択する件数は過去10年で最高水準を記録した。だが金融関係者の見方は冷徹だ。「市場の代謝が進み、収益性の高い企業へ資金や人材が再配置される機会になる」との指摘もある。痛みを伴う淘汰が、日本経済の生産性向上に繋がるかどうかが問われている。