2026年、世界が注視する「宇宙への南の玄関口」——H3運用本格化で変貌する日本の宇宙戦略と地元の熱気
日本の宇宙産業にとって、ここ数年の道のりは決して平坦ではなかった。しかし、初期の試練を乗り越えたH3ロケットは、圧倒的な低コスト構造と極めて高い打ち上げ精度を両立させ、世界のビジネス関係者を唸らせている。
打ち上げコストを従来機の半分近くまで削ぎ落とすという野心的な目標は、3Dプリンタ技術の全面採用や民生用電子部品の大幅活用によって現実のものとなった。民間企業からの打ち上げ受注競争において、欧米の強豪に真正面から対抗できる体制が整ったのだ。「安くて確実」。このシンプルな強みが、欧米の衛星事業者からのラブコールを呼び込んでいる。