2026年、なぜ『加藤 いづみ 好き に なっ て よかった』は世代を超えて令和の夜に響き続けるのか
シティポップの世界的ブームが一段落した2026年、次なる音楽的探求のベクトルとして注目を集めているのが、1990年代前半の「平成シンガーソングライター/バラード」の再発見だ。
スマートフォンの画面越しに短尺動画を消費するテンポの速い日常において、じっくりと物語を紡ぐノスタルジックなリリックと、伸びやかなアコースティックギターの音色は、若者たちにとって刺激的でありながらも救いとなるヒーリング体験として機能している。「倍速視聴」が当たり前になった時代だからこそ、3分間〜4分間じっくりと感情を傾ける時間に価値が見出されているのだ。