2026年、検索ボタンは消えた。「チャット ブラウザ」が変えた情報の買い方、働き方、そして日常
ここ1、2年で起きた最大の変化は、ユーザーの「検索リテラシー」という概念そのものの失効だ。これまで希望の情報に辿り着くためには、SEO対策された広告記事を潜り抜け、適切なAND検索やマイナス検索を使いこなす技術が必要だった。しかし、チャットネイティブなインターフェースはそのストレスを一瞬で無に帰した。
東京・渋谷のIT企業に勤める30代のウェブディレクターはこう語る。「以前は比較サイトを10個開いてスプレッドシートにまとめていましたが、今はブラウザのチャット欄に『この3商品の仕様と評判の違いを1分で読める表にして』と頼むだけ。もはや従来の検索エンジンに戻る理由はどこにもありません」。情報の探査にかかる時間は10分の1以下に縮小し、可視化されたデータだけを人間がチェックして判断するスタイルが定着した。