2018年サッカーW杯総括|ロストフの14秒と西野ジャパンの真実
大会を制したのは、圧倒的なフィジカルと規律ある守備組織、そして破壊的なカウンターを兼ね備えたフランス代表でした。ディディエ・デシャン監督率いる2018年W杯フランス代表優勝メンバーは、大会を通じて一度も延長戦を戦うことなく、圧倒的な強さで20年ぶり2度目の頂点へと上り詰めました。
守護神ウーゴ・ロリスを中心とする強固な守備陣、中盤を支配したエンゴロ・カンテとポール・ポグバ、そして前線で卓越した戦術眼を見せたアントワーヌ・グリーズマン。さらに当時19歳だったキリアン・エムバペは、決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦で圧巻の2ゴールを挙げるなど、ペレ以来となる10代での決勝ゴールを記録し、大会のヤングプレイヤー賞に輝きました。
また、個人タイトルにおいて強烈な存在感を放ったのが、イングランドを28年ぶりのベスト4へと牽引したハリー・ケインです。計6ゴールを積み上げ、堂々の2018W杯得点王ハリー・ケインとしてゴールデンブーツを獲得しました。
そして大会最優秀選手(ゴールデンボール)には、人口約400万人の小国クロアチアを決勝へ導いたルカ・モドリッチが選出されました。モドリッチMVP受賞理由とクロアチア躍進の背景には、3試合連続の延長戦を戦い抜いた驚異的な走行距離と、どんな局面でも失われない正確無比なゲームメイク能力、そして主将としての不屈の精神がありました。モドリッチはこの年のバロンドールも受賞し、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドによる10年間の独占に終止符を打つことになります。